夢を楽しむ月花庵

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ズバリ的中 夢占い事典 武藤 安隆 感想

著者:武藤 安隆 / 発行所:日本文芸社
発行日:平成7年3月20日 / ページ数:310

とても柔らかで、分かりやすい

この本は、私が夢分析に興味を持ったきっかけになった本でした。
というのも、最初は「夢分析」という名前すら知らなかったので、
「夢占い」という名目で本を探していました。
その中で目に留まったのが、この本です。

本の名前こそ「夢占い」ですが、
導入部分の解説は夢分析そのものであり、
イラストもついていてとっつきやすかったです。
(イラストの有無でけっこう本を読むハードル下がりますよね・・・!)

初心者の自分でもイメージの湧きやすい、
すっきりとした文体で、柔らかくふんわりとまとめてある印象でした。
そして夢占いの辞典もついているので、
夢占いから入った人にも夢分析を知れるきっかけになれる良い本でした。
夢の扱い方は詳しく知りたいけど、
夢占いの辞書はあった方がいいなぁ、という人にも勧めたい本です。

夢のコントロール

著者の方は催眠のスペシャリストなので、
そういった暗示系から入る夢のアプローチでした。
本書の特徴として、「夢をコントロールする事」を勧めていました。
といっても、夢の中で直接コントロールする、明晰夢ではありません。

寝る前にイメージトレーニングをして、
夢の内容に反映させる方法であり、これも誰でもやれる方だと思いました。
何度も練習して、変えたい!という気持ちを強くすることが大事です。
(明晰夢になると、ほんと人によるので難しい・・・)

夢のコントロールはイメージ力が大事なので、
見た夢のことを真剣に考えて、
次に見たらどう行動したいかなどを、
強く念じてイメージする力を鍛える事ができます。
夢の内容に対して強く念じる事は、
自分の潜在意識からの意識に変化を与えるものと同等だと思うので、
本書の解説と併せても、とても理に適っていると思いました。 イメージトレーニングってのはけっこうばかにできないものですので、
がんばってみて損は無いと思います。

夢占いの辞書もついている

この本の半分以上のページは、夢占いの辞書です。
といっても、先ほどの内容の文章が無視できない量で入っていますので、
ぜひそれを読んでから、この夢占いの辞書を活用して頂きたいなと思っております。

文字が大きめだったり、やわらかいデザインのおかげで、
こわいと思う意味でもなんとなく柔らかい印象が強いのが
この本のいいとこだなと思いました。笑
その広いデザインのせいなのか、辞書としては少し情報は少なめになってしまっていますが、
感情や行動などのシンボルの意味は一通り載っており、十分に使えるものだと思います。

感想まとめ

まとめ:柔らかで優しく、夢の扱いを学べる

催眠イメージコントロールという
暗示のスペシャリストの方が書いているので、
他にはない夢アプローチの仕方をしていると、後から思いました。
やっていることは最終的にどの夢の本も同じなのだけれど、
筆者によって切り口が変わってくるのも、夢の本を読むのが楽しい理由にもなっています。

自分の中のイメージを変えるというのは、
夢としっかり付き合ってみると顕著に分かります。
本当に自分のこころの底から何かが変わっていくのを、私も何度も実感してきました。
この本の「夢のコントロール」の項目は
とてもイメージが湧きやすい文体で構成されていて、本当によかったです。
夢分析を知るきっかけになってくださって、ありがとうございました!

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