夢を楽しむ月花庵

夢分析に向く人

夢分析に向く人は、下記の4つの項目に当てはまる方だと思われます。

・考えることが好きな人

・問題解決する意思がある人

・怖い夢をよく見る人

・霊感とかオカルト的感覚がよくわかんない人

まず「考える事が好きな人」について。
これは夢分析ではけっこう向き不向きが激しいと思う事で、
あれこれ思い悩んで、う~ん・・・と長時間考えられる人ほど、とても向いています。
すぐに答えがほしい!とか、
めんどい事を考えたくない人は、
夢分析はちょっとめんどくさいかもしれません。
苦手でもやる気があれば、誰でもできますが!

その「やる気があるか」というのが、
「問題解決する意思がある人」になります。
夢に興味があって、解き明かしたい!という意思があれば、なんとかなります!
焦らずに取り組めば、誰でも夢分析はできるようになっています。

「怖い夢をよく見る人」も、これに関連します。
なぜ怖い夢を見るのか、という事を、
理由を知りたい!という動機に関連します。

そして「霊感・オカルト的感覚がよくわかんない人」にも向いています。
これについては、3つめの項でお話します。

夢分析は、やさしい

ここは、「怖い夢をよく見る」という方に読んで頂きたい項目です。

夢分析というのは、進行がとてもゆっくりです。
いきなり答えが分かる、ということはほとんどなくて、手探りで暗号解読をします。
この「夢分析の過程」こそが、もっとも大事と言っても過言ではありません。

ちょっと長いですが、夢の内容を判断する時のプロセスについてお話をします。

夢の意味を知りたい。
それならすぐに結果を知れる方が、良いとは思います。
しかし、夢というのは「無意識の産物」で
「意識の根底で既に分かっていること」を表現します。
自分の「意識している意識」というのはとても雑念だらけで、
本当は分かっていることさえ認識できなくなっていることが多いのです。

直視したくない問題、重く抱えている問題、
思い出したくない記憶など、そういうのをフィルターをつけて理解されにくい形にします。
それが夢の内容の荒唐無稽さとして現れています。
このフィルター機能こそ、「夢の気遣い」なのです。
現実意識の自分を傷つけないように、
生活を圧迫しないようにと気遣ってくれてると思うと、かわいくありませんか??

そのフィルターを解くための暗号解読ができるのが
「夢占い」と「夢分析」という手法なのですが・・・
夢占いだと、答えがいきなり書いてありますよね。(合っているかは別として)
実際に夢占いをした事がある人だと何となく分かるかもしれませんが、
その答えを見て不安になったり、傷ついたり、見て見ぬふりをしたりした事って、ないでしょうか。

これって、よく知らない他人にいきなり
「あなたにはこういう問題がある」と言われる感覚に似ていて、
疲れていたり不安が強いって人には、ちょっとキツいんです・・・
夢からしたら、せっかく気遣ってオブラートに包んだのに、
なんで直接言うの;;という感じになっちゃいます;
(逆に言うとそういう考えが浮かばずに夢占いで問題なく楽しめる方は、そのまま楽しんで頂きたいです!)

「夢分析」の場合は、どうでしょう。
まず、何も分からない状態から、気になる部分の解読を始めていきます。
その夢から連想すること、今の悩み、過去の出来事、感情、行動・・・
一つずつ検証をしていきます。
自分のこころの中から、色々引き出して、
ちょっとずつ答えを探すプロセスなのです。
このちょっとずつ、というのが、とてもゆっくりで、
刺激が少なく、落ち着いた気持ちにさせてくれるのです。

そして夢分析を進めていくと、「自分で気付く」事が出来ます。
「結論の具体的な構造を理解」して、意味を受け止める事ができます。

この「自分で気付く」という事はとても重要です。
他人にこうだ!と決められて理解しろと言われるより、
自分でこうだ!と納得して理解できた方が、気持ちがいいのです。
結果的に同じ意味だったとしても、「自分で納得」した答えなら、受け入れやすいです。
特に怖い夢は、こうした体験を積み重ねていき、
怖いという気持ちを減らしていく事ができます。
ゆっくりという動作は、とても優しくて、本当に大事なのです。

夢は「誰でも体験できる」

当たり前の事を言いますが、夢というのは、ほとんど全ての方に訪れる現象です。
誰にでも分け隔てなく、夢の世界を体験させてくれます。

夢って不思議なものでオカルトだ。
ふわふわしたものだ、
・・・という認識になりがちです。
もともとそういう不思議なものに縁がない人だと、
自分には意味がないものなのかな・・・と考えがちになります。
そういう分野は信じていない、となると相当頭が固くなってしまうので、
夢占いでは納得ができず、疑念を抱くことが増えてしまうと思われます。

自分もそうで、霊感なんかないし、
そんな予知夢とか大した夢なんか見ないし、
夢占いは意味の決め方が意味不明だし・・・と思っていました。
しかし、そんな霊的なものとは無縁の人でも簡単に体験できる精神世界が、夢です。
夢こそ「誰にでも体験できる精神世界」です。

そして夢分析は「一般の人にも適応しやすい夢判断の考え方」なので、
とても現実的な意識で取り組める夢の利用法になるのです。
要約すると
「特別なものじゃない、誰でも夢を効果的に楽しめる方法」が夢分析なのです。

夢が好きなら大丈夫!

いろいろ語りましたが、
基本的には「夢が好き」なら、どんな楽しみ方でも大丈夫だと思います。
ただ、夢の意味の決め方の入口が「夢占い」である事が多いので、
夢の楽しみ方はいろいろあるよ、
というのはもっと知って頂きたいなぁと感じています。
特に夢分析は、しっかり取り組むと、
わりと誰でも夢の力のすごさを実感しやすいです。

こんなに夢のことを語っている自分ですが、
「夢占い」に疑念を抱いていた時期はありました。
怖い事が書いてあって、それを突きつけられて
「あなたはこういう問題がある」と急に言われる感じで、
疲れている時はとてもじゃありませんが、結果を素直に受け入れられなかったです。
(夢占いをやめただけで、夢の世界は好きなままだったのは救いでした。笑)

「夢分析」と出会い、夢の世界の暗号の解き方を知り、
最終的には、「夢占いも好き」になりました!
夢自体を好きになれる取り組みなので、
夢が好きでしたら、一度は夢分析を行ってみてほしいです。

最新更新:2021.8.6/執筆:夕飛