夢の本 感想
著者:パメラ・ボール / 発行所:ネコ・パブリッシング
発行日:2003年6月25日 / ページ数:415
タイトル通りの「夢の教科書」
シンプルで直球な本のタイトル通り「夢の本」な本でした。
夢に関するさまざまなアプローチ方法や現象の理由、
心理学的観点からの話や明晰夢やESP(超能力)、
快眠方法まで、ほんと笑っちゃうほどすごい本でした。笑
著者はアメリカやイギリスで活躍するカウンセラーの方です。
外国の本というだけあって、
すごく研究がすすんでいるような印象を受けた内容でした。
特にESPの話とか日本の夢の本じゃなかなか無いから・・・
情報を集められるだけの事例がそれだけあったんだろうなと。
世界は広いのですね・・・
癒しが目的の本であり、
快眠方法などのリラクゼーションの項目は大変勉強になりました。
たいてい睡眠の快適さに関わる方法は別の本を参照するところですが、
この本はほんとに寝る段階からのサポートがあって、
ほんとに夢を楽しむための教科書だなと感じました。笑
辞書のワード数も豊富なので、夢占いも楽しみたい方には良いと思います。
選び切れないほどの豊富すぎる知識
どこから紹介したらいいのか迷うほどの情報量が載っています。
心理学のはなし、睡眠の仕組みから睡眠障害のことまで、
いい夢をみるおまじないハーブ、パワーストーンetc...
ほんとにどこから気にしたらいいのか、迷います。笑
逆を言うと、退屈しない本なのです。
自分の夢への取り組み方に一工夫したい場合や、
何か足りない、上手くいかない場合に試せることがないかとか、
この本の中から、新しく選べそうでもあるのです。
なので、そういった参考書という使い方もとても良いと思います。
また、この本では「夢の培養」という方法の紹介もあります。
寝る前に夢に聞きたい事と今の悩み、それの対策等、
自分の考えをまとめ、質問を作り、夢からヒントを貰う方法です。
これは「こちらの夢分析の本」に書いてある夢孵化とほぼ同じ内容で、
既に夢日記を苦労なく付ける事ができる方には、大変オススメな夢との付き合い方です。
夢占いの辞書
本の約半分は、夢占いの辞書がついています。
文字が小さめで集約されており、ワード数はかなり多い方です。
一つのワードに対する解説も、けっこうしっかりとしていて、大変読み応えがあります。
少し気になるのは、やはり海外の本の翻訳でありますので、
日本では馴染みのないワードがいくつか載っていたり、
あまりピンと来ない意味が載ってるものがある事です。
日本ならではの項目もあると助かるものですが、当然、海外の本なのでありません。
キリスト系の宗教的な項目の多さ、
一部の動物に関する海外でのイメージの違いなど・・・
(光る野うさぎの夢で聖母マリアと言われても、
ニュアンスは何となくわかる気がしますが日本人の多くは「?」ですよね)
この辺りは解釈の参考例として割り切って読むのが良いでしょう。
感情や行動に関する部分は相違があまりないように思うので、とてもよく使えそうです。
感想まとめ
まとめ:いろんな観点から夢を楽しめちゃう本
夢に付随するさまざまな事をまとめて、
いろんなアプローチをかけられる楽しい本です。
この中から自分に合う方法を選んだり発見したり、
自分にとってもこれからまだまだ使えそうな本でした。
リラクゼーションの項目は、今でもたまに見返してよく復習します。
実は、自分の夢分析に集中するために、
意味の相違がありがちな海外著者の本は避け続けていて、
これが初めて自分で買った翻訳本でした。
(それまでは海外著者の本は図書館や本屋さんで少しだけ試し読みして終わってました。)
買う決め手になったのは、やはり夢に関する豊富な知識内容です。
はっきりと、これは面白い!すごい本だ!と思ったのです。
夢占いの項目はそのついでのような感じでしたが、
いろんな本を読み、実践し、自分の夢分析が確立できた後は、
単純に海外の夢占いの辞書にも興味が出てきたので、
この本以外にもこれから少しずつ買って楽しんでみようと思います。
似たようなシンボルでも、海外だと微妙に意味の違いがあったり、
印象の違いが出てくるのは、面白いと感じました。