夢を楽しむ月花庵

夢研究ノート

カッコイイおまじない和歌

悪夢拂いのまじない和歌

わるい夢を見た時に、下記の手順で行います。

1.お顔を洗い、口をすすぐ。

2.太陽の登る東に向き、二度礼拝、拍手二回

3.下記の和歌を、三回唱える

あしの葉の さやけき音に 目覚めして
夢やわすれし 朝日かがやき

4.拍手二回、礼拝二度して終わる。

・・・
このおまじないは「夢判断全書(附秘法まじない)」に載っていたものです。

基本的に筆者は「夢に悪夢はない」
というスタンスで夢と向き合っている
ので、
ちょっとニュアンスは違うのですが、
なんとなく目覚めの悪い、調子の悪そうな夢の時に使わせて頂きました。
どちらにしろ気分の良くない夢は
心身共に調子が悪くネガティブになりやすいので・・・

何度か利用してみた結果、
気休めでもこころが楽になる感じがありました。

やっぱり「何かに頼れる」「守ってくれそう」という安心感
ってのは馬鹿に出来なくて、焦りや孤独感が弱まりました。
意識の切り替えもできますし、おまじないっていいね・・・!

儀式のような動作や習慣って、
こういう感じでこころの健康に繋がるんだなぁと実感しました。
毎朝決まった時間に祈ってたおばあちゃんすげぇよ・・・
(不信人ものでごめんちゃい)
逆を言うと私の夢、
すなわち私の中にあるこころが神様だと思えば、
同じことしてることになるんですよね。

肝心の和歌の部分ですが・・・
自分は文学詳しくないんで何となくの感じになっちゃうんですが、
わるい夢見て目が覚めたけど、
きれいな明るい朝日の中で夢を忘れようぜ
って内容なんだと思います(あばうと)

ちょっと気になるのが、「あしの葉」って、あの葦なの?
ヨシって言わないとなるとけっこう古い呼び方なので、
この和歌どれだけ昔に読まれたものなの?
葦(あし)って呼び方だと悪しと読んで縁起が悪いから、
反対の「好し(ヨシ)」と呼ぶことにした・・・らしい。
和歌の詳細のってないんですよね。それはそれでロマンあるけど!

新年にいい夢を見る為の和歌

なかきよの とおのねふりの みなめさめ
なみのりふねの おとのよきかな

上記の和歌を書いた紙を、まくらの下に入れて眠ります。

・・・

長い夜、眠っている人も目を覚ますほど、
波乗り船の音がきれいだな、という意味です。
回文になっていて、反対から読んでも同じ歌になる面白い和歌です!

・・・
この和歌は、聞いた事がある人も多いかなぁと思います。
というのも、お正月の時期になれば、
よい初夢と言われる「宝船」の絵と一緒に描かれていることが多いからです。
一富士二鷹三茄子と一緒で、
年賀状などに描かれてるのを見た事がある人も多いのでは?

一応筆者も、新年に枕の下に入れてみたものの、
はっきり「いい夢だ!」と思う夢は見ていません。笑
というより筆者にとっては、
どんな夢も自分の為になるいい夢だと思っているので、
根本的にいい夢しか見ていない、というスタンスです。思い込みは大事です。笑
それでも、「いい夢見れたらいいなぁ」くらいの気持ちで準備するのは、
わくわくして楽しかったですし、
これからも季節のイベントとして毎年行うおまじないだと思います。

どうしてもこういった類のまじないは迷信じみてしまいますが、
願いを込めるという意味では無意味とは思いません。
新年に限らず、いい夢を見たい!という願いを本気で込めるのなら、
個人的には普段から常用してもいいなと思います。

夢に対する意識の変革を行いたいなら、
こういったおまじないに頼り、
思い込みで夢への意識を変える手助けに使うのも悪くない気がしています。
夢分析をするにも、夢を信じるところから始まりますから、
まずは夢というものを楽しみ味わってほしいと思います。

投稿日:2021.8.20/執筆:夕飛