夢鑑定・どっしり鑑定 K様
ご依頼の夢
生家の近所に仕事場がある。ひとしきり作業を終えて…
大家とオーナーの見解の違いに疑問は残ったが…
休憩のため、帰宅することにした。時間帯は朝だった。
生家に戻ると、生家の隣宅が火事になっていた。
隣宅が燃えている事を自分は知っていたらしく、慌てはしなかったが、
「そろそろ生家にも燃え移るな」と思った。
隣宅と生家は、接しているほど近かったが、
隣宅は大半燃え落ちていたが炎は上がっている。
生家は隣宅との境界辺りから燃え始めていた。
まず、生家の燃え始めた箇所に、バケツで水をかけた。
水は風呂場(木製のボイラー式)から汲んできた。
途中で、水を汲むのに往復するより早いからと、
火がついた箇所を折り取って、燃える隣宅に投げ込むようにした。
小さな火はひとしきり対処した。
途中、仕事の電話が鳴ったので出て、「今、家が火事なんで折り返します」と断った。
次に、水の確保で風呂場に戻る。
剥き出しの水道管の端が、なぜか燃え出した。
火を水に浸けこもうと思いパイプを外したら、パイプの端がメラメラと燃え上がった。
そのあたりで夢が終わっていたと思います。
なお、生家と隣宅は同じ作りの木造長屋で、
現実では、隣宅が現在も残っており、
生家の方が解体されて、今では他の人の家が立っています。
夢の全体の印象
あー、火事なんだっけナ。対応しなきゃ。
特に気になった夢の場面
お隣りが燃えているな、そろそろウチにも火が移ってくるな。
パイプの端が燃えている(これでは水も出せない)
最近のご自身の状態や悩み
1つめ。 自分自身が鬱状態である事。
大きなストレスは2点。
昨年6月からおつきあいをしている遠距離の彼女さんが、
とても束縛的である事。
つきあってみてわかったが、
予想していたよりも精神が幼い。
社会性も乏しいので、色んな友人を紹介しているが、
彼女さんも友人たちも双方不快になってしまう。
希死念慮からの任意入院をしていたが、
まもなく退院してくる。
果たしてどうなるか。
2つめ。
テナントを借りていた建物で、
8/31、水害が発生した。
自分は2階建ての2階を借りている。
水害は1階の飲食店の厨房天井から出た。
1階は復旧まで休業せざるを得ない。
1階と共同で、こっそりと物理的な検証を行った。
大家サイドのビル管理がされていなかった事が原因だ。
つい先日(11/12)、
大家サイドと1階の話し合いの場が持たれた。
それまで大家サイドは我々を放置していた。
9月・10月と、自分も家賃を未納にしておいた。
1階との話との後に、
家賃未納の件を問いただされた。
「事業計画通りにいっていないなら、
努力が足りないんじゃないのか?」
と言われた。
この件で、自分はたいへん立腹している。
鑑定結果
まず、私がK様の夢を読んだ感想としては以下のものです。
お悩みも具体的に明記して頂き、ありがとうございます。
・・・
頑張っているけど、このままでは疲労や不安で限界が来そう。
無理をしないでほしいけど、そうもいかないもどかしさ。
そんな状態を、ひとまず客観的に捉えてらっしゃる。
・・・
避け様のない出来事が近いか、既に起きているのかもしれません。
夢は火事の終わりを表現していませんので、
時間帯が朝だった事から、これからの様子や心構えの表現と思われます。
こころの予習みたいなものですので、
予言のように怖いものと思わないでくださいね。
基本的な考え方として、
「こうならない為には、自分はどうしたらいいのか、どうしたいのか」
「自分の為」という考えを主軸に夢の内容を感じ取ると安心感があります。
自分で何とかしようとしても、向こうから飛び火が来るように、
しばらく落ち着きがないかもしれない、という事も表しているように感じました。
広がる炎や壊れる水道も、ご自身の怒りや不安定さを示しているように思います。
おそらく、休みたくてもこころから安心して休める状態ではないと思われます。
しかし、この燃えている状況を一人で何とかしようとしている事が
そもそも非常に大変だと思われますので、
できれば人に頼り、助けて頂けるよう行動に移してみてはどうでしょうか?
気になるのが、隣の家と生家の境界線です。
「境界線」というのは、けっこう夢では気にして頂きたい所でして、
境界が見えると、このままでは何かしらの変化が起こる前触れに近いと思います。
K様自身は境界を越えずに対処しようとしていますが、
どちらかというと、境界の向こう側からの干渉が異常に強く思います。
自分と距離が近いと感じているもの、
彼女さんや、テナント関連の問題などが関連しているように感じました。
生家は現実にはもう自身の居場所ではないという事ですので、
もしかしたら、方向性として合っていないのかも、とも受け取れる気もしました。
今この状態に違和感を感じてらっしゃいましたら、
ゆっくりで良いと思われますので、
できる範囲から、環境ややり方の変化に目を向けていけるよう
考えていくと良いかもしれません。
幸い夢の全体の印象として、ぼんやりしながらも
ご自身で客観的に火事の様子を確認できてらっしゃいます。
夢の中でも、いろんな対処法を一つずつ試していらっしゃるので、
その行動ができるのは良い事だと思います。
本当にうつ状態でふさぎこみ過ぎる前に、
ご自身が潰れない為には、何をしたいのか、
どうなりたいのか、何を助けてほしいのか、
可能な範囲で、ひとつずつ考え始めてみてください。
この辺の事は今後の夢に現れてくる可能性があります。
K様のご感想 1往復目
ありがとうございます。
心の予習という表現、とても面白いですね!
今の自宅が夢に出た事がないので、
生家がよくでてくるのは、子どもの頃の感情の
シンボルとしての側面があるのかな、と
ぼんやりと考えておりました。
夢における境界は、非常に重要なものなのですか。
ちょっと念頭して夢を観察してみます。
あるいは、
いっそ生家が燃える夢だと、子どもの頃の感情が
活発になっている写象なのかもしれません。
そういえば、 今回の消火活動は母が手伝ってくれてました。
・・・
境界で思い出した事がありますので、
こちらから、情報を補足させていただきます。
「生家の近所に仕事場がある。ひとしきり作業を終えて…
大家とオーナーの見解の違いに疑問は残ったが…休憩のため、帰宅することにした。」
のシーンで、行っていた作業が、
「オフィスの、割れてしまった出窓の補修」でした。
夜露が入って来ないよう、取り急ぎテープで割れ穴を塞いでいたと思います。
(↑境界面の補修かもしれません)
朝になってオフィスの人が来て、
(オフィスの人は事情を知っていたのか、)状況を報告してバトンタッチ、みたいな。
この時に、(オフィスの?)オーナーと、ビルの大家との間で見解が違ったので、
首をひねりつつ帰宅した、という場面だったように思います。
2回目の鑑定
こんにちは、お返事をありがとうございます!
追加でイメージをお伝え頂き、とても助かります。
それでは、2回目の鑑定結果をお伝えさせて頂きます。
子供の頃の感情とお母様、
両方ともK様の育った環境や生き方、育ててきたこころ、などの意味があると思われます。
それを加え、考察させて頂いています。
境界線の距離が近いことや、飛び火が来てる事など、
もしかしたらあまり時間がないのかもしれません。
(退院のことや、テナントの事など余裕が無さそうに感じました)
時間帯が朝、という事で行動を開始するタイミング、
という意味も大きいと思われます。
しかし、K様自身は「燃えている事は知っていた」ので、
これは「今の問題は冷静に把握している」とも受け取れます。
追加で頂いた窓の補修も臨時的に対処していますので、
今できる範囲での対処・備えをしている、という感じに思いました。
落ち着いてらっしゃいますし、
きっと一つずつ丁寧に対処をしておられるのだろうと感じました。
まずはここまで、状況整理の夢かと思います。
この先の分析としては、
あとは落ち着いてどういった対処をしていくかが、心配な部分かと思います。
夢を通してそれ事を考える時に役に立つ方法が、
【現実ならこうするのに・知ってるのに】と
考えられる部分がなかったか夢を考察する、というものです。
(火事なのに消防車を呼ばなかった、周りの景色を全く意識できなかった等)
今回の場合、お母様が手伝われても、解決の様子が描かれておりません。
「現実に起こったもの」と想像した時に
・お母様にはどうしてほしかったか
・手伝ってもらってどう思ったか
・自分はどうするのが一番良かったのだろう
・このまま生家が燃えると何が困るのか
・そもそも燃えてる隣の家ってどんな家だったのか
など、これらは一例ですが
考えてみると解決方法のヒントが見つかる事がございます。
(分析サポートで、次回からそこを深く考察しても良さそうです)
また、恐らく現実と相違は少ないと思われる部分として
仕事の電話を切った場面もあると感じました。
現実で火事の最中に電話に出るのは違和感がある気はしますが、
まず家が燃えている方がまずいので、優先するのは当然と感じました。
違和感があってもそれは
「仕事も大切なものだから蔑ろにはできない」と受け取れます。
まず消火をしなければ、と優先して考えた事も同時にとても大切な事かと思います。
K様の思ったように、生家を見て
子供の頃のイメージが浮かぶのでしたら、
その子供の頃に大事にしていた事、
今まで生きて育ててきた、自分のこころを大事にしようとしているかもしれません。
炎で燃えたら困るとも思いますし、
子供の感情が高まっていると受け取っても、どちらにしろ
子供の自分のこころを守って!というメッセージにも感じます。
今現在の大人としての考えも大事ですが、
子どものように正直でわがままな自分の気持ちを
ゆっくり感じてみるのも、まったくわるいことではありません。
そして、それを人に伝えるのもわるいことではありません。
まずは、大切に自分第一、で考えても良いかな?思っております。
K様のご感想 2往復目
2回目のご鑑定、ありがとうございます!
冷静に考えますと、
自分の見た夢を人に観ていただくのは
何だかとても気恥ずかしい思いがしております'(^^;ゞ
僕の場合は目の前的な背景が
明確にお伝えできている事もあり、
具体的レベルの客観的なご解釈を
わかりやすく落とし込んで頂いている印象です。
その上で、なるほどと思いました2点が、
・夢での「境界」が重要な概念である事
・現実だったらこうするのに、との比較
でございました。
後者につきましては
何となく思うところがありました。
鑑定依頼で夢をテキスト化していて、
「まず消防呼べよ」
と夢にツッコミ入れたりしてましたので、
図星を差された気分がありました。
「現実に起こったもの」と想像した時に
・そもそも燃えてる隣の家ってどんな家だったのか
今回、ここが重要なポイントになっている気がします
現実の隣家の造りは、当家と全く同じです。
木造2階建ての長屋が3件並んでいて、
その内の2棟が当家で、1棟が隣家になります。
互いに、先代(父親)が従兄弟だったかな?
わたくしが子どもの頃は
あまり意識せず隣家と接していましたが、
わたくしは、一族の嫡男の立場でした。
父の負債を処理するため、
持家を解体し、土地を売りに出しました。
1棟ずつ解体していったのですが、
最初の棟が解されて行く時、
自分の心が解されていくような感じがありました。
父の負債処理の結果として、現実、
隣家はそのまま残り、
かつての当家は(建物は)見る影もなくなっています。
いま、わたくしは母と仏壇と同居しております。
父は数年前亡くなり、母と大ゲンカしながらも、
ささやがな葬儀を行いました。
鑑定のしめくくり
ご感想を書いて頂きまして、本当にありがとうございます!
励みになります・・・!
そうですね、夢の内容を話すって
やっぱり少し勇気がいりますので、その気持ちはとてもよく分かります。
お話をして下さり、本当にありがとうございました。
いろいろ気付きや納得もいただけたようで、嬉しく思います。
ご感想を書いて頂きまして、本当にありがとうございます!
励みになります・・・!
また、話しにくいと思われるお悩みも開示してくださり、
本当にありがとうございます。
これより先は夢分析サポートとして開始させて頂きますね。
<→夢分析サポートの事例を見に行く>
最新更新:2022.9.15/鑑定者:夕飛